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2003年8月18日、24日撮影(御嵩ほかにて)


今回2週続けて湿地をたずねました。
特殊な環境の中で
今までの山では会ったことのない
花たちに出会うことが出来ました。
サギソウ、イワショウブそしてサワギキョウに
ホザキノミミカキグサ…
湿地にはたくさんの植物が生きていることを
改めて実感しました。

湿地の縁に咲いていたサワシロギク。
 
サワギキョウ
(キキョウ科ミゾカクシ属)

サギソウに続いて会うことができました!
念願のサワギキョウ…
まさかこの花にも会えるとは感激です。
昔はあちこちの湿地でサワギキョウが群生し
いちめんを紫に染めた光景が見られたそうです。
木々に囲まれた湿地にひっそり咲いていた一群…。

ときには1mにもなる濃い緑の茎に、
段々に細長いつぼみをつけ、下から順に咲いていきます。
細い花弁が不思議な形ですが
凛とした高貴な雰囲気を漂わせています。
緑にマッチした深い紫色が何とも言えません…!
中央上に飛び出した部分にしべがあって
3裂した下の花びらにとまった虫の背中に
花粉がつく仕組みになっているそうです。
  
 
 
 

ホザキノミミカキグサ
(タヌキモ科タヌキモ属)

RHさんの葦毛湿原レポートで見て
ずっと会ってみたかった、これも憧れの湿地の花。
想像以上の小ささに、最初はその存在にすら
気づいていませんでした。
ふっと足元を見ると、小さな紫色のつぶが…
しゃがみ込んで見てみると、かわいらしい花が。
茎に直接ついたような花、
右の写真の花の隣のぽっちはつぼみで
花がかたまってつくさまから「穂咲き」とつきました。
やさしい薄紫色に、白の縞、中央に黄色の点。
なかなか鮮やかな色の花です。
花の大きさは3〜4mm程度!
こんな小さな植物ですが、なんと食虫植物で
地下茎に捕虫嚢という小動物を捕る袋を持っています。

そのほかに出会った湿地の植物たち…
 
 
ヒメシロネ
(シソ科シロネ属)

山野の湿地で見られるシソ科の植物。
30cm〜70cmくらいの草丈で

刀のような細長い葉っぱが
規則正しく互い違いに生えていて、目を引きます。
その葉の根元に咲く淡いピンク色の花は
とても小さく、「姫」の名にぴったりです。
 
サワシロギク
(キク科シオン属)

咲く年別の場所で出会って大好きになった花。
日当たりの良い酸性土壌の湿地に生えています。
細く長く伸びた茎に最初は白、やがて淡紅色になる
シンプルな菊らしい花を咲かせます。
全体が細く華奢な印象ですが
触れてみると茎はしっかりとしていて
ちょっとやそっとでは
手折ることが出来ないほど。
細長い葉も厚く、細かい粗い毛が生えていて
とても力強い花なのです。
 

ヒメオトギリ
(オトギリソウ科オトギリソウ属)

これもまた小さな小さな花です。
野原や休耕田、湿地など湿ったところで見られます。
鮮やかな黄色の花は直径5〜8mmほど。
その黄色とマッチする柔らかな緑色の葉は
おむすびのような形になり、
対生した葉が90度ずつ入れ替わって上下にきれいに並びます。
よく似たものにコケオトギリがありますが
コケオトギリは葉が広卵形、花の周りの苞も葉と同じ形をしています。
ヒメオトギリは苞が細く、葉と全く違う形です。
コケオトギリもヒメオトギリもオトギリソウの仲間ではありますが
オトギリソウの名の由来になった
例の血しぶきのような黒点がありません。
そのことからオトギリソウ属ではなく
ヒメオトギリ属とする図鑑もあります。

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