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2003年8月18日、24日撮影(御嵩ほかにて)

湿地の花をたずねて

いつも行く山道が通れなくなってしまったので
母の提案で、春先にシデコブシが咲いていた
湿地帯をめぐることにしました。
湿地特有の植物たち…
どんなお花に出会えるかな?

山にはもうススキの穂が…
 

いつも訪れているヤマアジサイ通りは
この時期はフシグロセンノウやツリフネソウ、そろそろアケボノソウも
見られる頃なのですが…
先日来何かの工事が始まって
山道の入り口と出口には通行止めの看板と監視の人。
聞いてみると、この先の山で
例の東海環状道路用のトンネル工事が始まり
土砂を運ぶ大型ダンプの専用道にされたとか。
万博に間に合わせるため
急ピッチで進む東海環状線の工事。
2005年までここには入れないと言うこと…?
この道、乗用車でも一台通るのがぎりぎり。
路肩にたくさん咲き乱れていた山野草達はどうなるのか…
「たくさんお花が咲く道なんですよね…」と私がつぶやくと
「それを私に言われてもね」と監視の人。
(いや、おじさんのこと非難してるのでもなんでもないのよ〜)
この道の一筋上には
2車線の立派な道路が造られていますが、
途中の一区画だけ、土地が買収できなかったらしく
細い山道になっています。
そのせいでどうも旧道にあたるヤマアジサイ通りが
工事専用道路に選ばれてしまったようです。
大好きな山道が通れなくなって
しかも花たちがダメになるかもしれない…
ショックを受けて落ち込む私に
母が慰めるように、あのシデコブシの湿地に行ってみようか、
と持ちかけました。

山の斜面にコオニユリのオレンジ。
みなさんが掲示板に貼ってくださるサギソウ。
私も会いたくて…
「サギソウの自生なんてもう無いよね…」と私。

「こういう場所にサギソウは生えるんだけどねえ」
ある道路脇の湿地で母が言いました。
あまりに道路に近いので、
こんなとこに咲くのかな?と思いつつ
「まあ、とりあえず、覗いてみよっか」と車を降りた私。
中を覗いてみると…

サギソウだ!

野生のサギソウが美しい花を咲かせていました。
 

サギソウ
(ラン科ミズトンボ属)

観賞用によく栽培されているサギソウ。
野生のものは昔と違って
なかなか会えなくなったとも聞きます。
湿地の中に
細長い、けれどしっかりした茎を20〜50cm伸ばし
その先に3cmほどの白鷺が羽を広げたような
見事な白い花が咲きます。
花から伸びた距は3〜4cmになります。
風にそよいで本当に優雅な花…
湿地の清らかな水面に飛ぶ白鷺のようです。

 
   
今回何カ所かの湿地でサギソウと出会うことが出来ました。
そのうちの一カ所はかなり道路から目立つ入りやすい場所。
湿地の片隅には移植ごてが忘れられていました。
翌週再び尋ねると
案の定掘られて無くなっていました。
他の場所は目に付きにくいのでまだ大丈夫でしたが…
 


春に黄色い花を咲かせていたシロモジの実。
 
湿地の主?かえるくん。
湿地には特有の植物がたくさん生きています。
 
 

イワショウブ
(ユリ科チシマゼキショウ属)

亜高山帯の湿地でよく見られるというイワショウブ。
低地でも酸性土壌の湿地であれば見られるそうで
サギソウと同じ湿地に咲いていました。
やはり細長い茎をのばして、
その先に咲いた白い花が空中に浮いているよう。
白の花びらにアクセントを与えているしべが
かわいいですね。
花の一つはよく見ると、
同じユリ科のショウジョウバカマなどに
よく似ています。
茎はとてもねばねばしていて、
虫に食べられないように身を守っているそうです。

 
道路で出会った背中の赤い巨大アリ。
行き倒れのミミズをむしゃむしゃ…(本当に音がしてました)
 
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