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2003年8月11日撮影(伊吹山にて)

番外編

山のお花畑再び・夏の伊吹山へ


昨年来、なかなか行くチャンスに恵まれなかった
伊吹山へ、突然行くことが出来ました。
お盆に帰ってきていた弟が
私と母を連れて行ってくれたのです。

実家に帰ってくるたび
「どこか山へドライブに行こうよ」という弟。
やっぱり血は争えないのね…
ダメもとでリクエストすると
疲れているだろうに伊吹山への運転手を
快く買って出てくれました。
昨年よりひと月ほど早い伊吹山は
いったいどんなお花が咲いているのか…!?
期待は膨らみます。

 
ガスに煙る西登山道。
 


去年、サラシナショウマで真っ白だった斜面。
アカソの花もまだこれから…
向こうで白く咲いているのはノリウツギ
 
今年も閉じているところにしか出会えなかったミヤマアカバナ
 


生憎途中で小雨もぱらつき
山頂辺りはガスがかかっている様子。
おまけに夏休みまっただ中の山頂駐車場は
満車状態!
それでも…伊吹山は裏切らなかった…
昨年と全く違う表情を見せてくれました。
西登山道を登り初めてまず出迎えてくれたのは
クガイソウの群生でした。

クガイソウ
(ゴマノハグサ科クガイソウ属)

登山道の脇から
鮮やかな紫色の虎の尾のような穂を出して…
伊吹山にクガイソウがこんなに咲いているなんて!
盛りは過ぎているようでしたが
登山道を歩き始めて最初の素敵なお出迎えに
大感激しました。
輪生する葉が段々と層になるのを
仏教建築に見られる九蓋に見立てた名前です。
九蓋は仏教寺院の屋根の先に
ついている避雷針みたいなあれです。

9つの輪を重ねて真ん中を棒で突き刺したような形で
九輪とも言います。
余談ですがクリンソウ(サクラソウ科)の九輪も
由来は同じなんですよ。

 
西登山道をしばらく行くと…目の前にシモツケソウのピンクの絨毯が広がります。
 
 

シモツケソウ
(バラ科シモツケソウ属)

まさに伊吹山の主役。
いちめんのピンクに目が覚めるよう…
こんな群生はなかなか見られませんね。

シモツケ(バラ科の樹木 おそらくちょっと前まで
伊吹山にも咲き誇っていたはず…)と
花がよく似ている草なので、
シモツケソウとつけられました。

数十cmから1mくらいの草丈に
下の方に掌のように分かれた葉をたくさんつけます。
ひとつひとうつの花はしべが長く優雅で
梅の花を思わせます。
花の色は、個体によって濃いものや薄いものがあり
それが見事なグラデーションを作っていました。

 


ひと株だけ咲いていた白のシモツケソウ。
シモツケソウの群生の中にコオニユリのワンポイント…
黄色の花はメタカラコウ。
コオニユリ
(ユリ科ユリ属)

ドライブウェイの途中から
斜面に点々と咲く姿が目を引きました。
緑の中で映えるオレンジ色は
中部山岳地帯ではポピュラーなコオニユリ。
オニユリよりずっと小さく可憐な印象です。
オニユリは茎に茶色のムカゴがついて
何となく雄々しいイメージですが
コオニユリにはムカゴがつきません。



シモツケソウのピンクとコオニユリのオレンジ色。
自然が作り出した鮮やかな取り合わせにうっとり…

 

 
ルリトラノオ
(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)


この伊吹山でも山頂付近でしか見られない
伊吹山固有種のルリトラノオ。
昨年はシーズンが終わってしまっていましたが
今年はちょうど咲き始めに出会えました。
そろそろ終わりのクガイソウの後を次いで咲く
淡い青紫色の虎の尾 …
緑の中で涼やかなワンポイントをつくっていました。
長く飛び出した白いしべが
可憐さをより引き立てています。
花穂は10cmから20cmくらい、
草丈は高いものは1mくらいになります。
シシウド
(セリ科シシウド属)


お花畑の中で一際異彩を放つ
存在感たっぷりのシシウド。
ピンクと緑の斜面から
白い打ち上げ花火をあげているようでした。
シシの名にふさわしく力強いその姿…
大きなものでは2m近い高さがありました。
茎の節々に殻のようなものをぶらさげていますが
花芽を包んでいた鞘の名残です。
日本特産の品種です。

 
 
 

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