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2003年4月6日撮影
(可児/御嵩/瑞浪の山辺にて)

早春の山を彩る木々の花
その2


この時期は山にも次々と
花が咲きます。
見逃すまいと
先週に続きレッツゴー!
木々の芽吹きで
ほんわか柔らかそうな山肌には
先週より更に色が増えていました。

 
 
山に桜も咲き始めました。
 
まずは先週つぼみだったシデコブシの様子を見に出かけます。
 
 咲いていました!
まだつぼみの木が殆どでしたが、きれいな淡紫色の花を咲かせています。
 
シデコブシ <ヒメコブシ>
(モクレン科モクレン属)


最近では庭木用に園芸店でも
園芸種のシデコブシがよく売られていますが
自生地は世界でもここ岐阜県東濃・中濃地域と
愛知県渥美半島・豊田市・瀬戸市周辺
三重県伊勢湾周辺の一部にしかありません。
とくにこの東濃・中濃地域は
群生地が多く集中しています。
昔は春を告げる花として
地元の人々に親しまれた花だそうですが
土地開発が進み、激減して
今では絶滅危惧種になっています。
湿地帯に生えるシデコブシは
氷河期の生き残りといわれているそうです。
白色や淡い紅紫色の花びらは
萼も併せて十数枚あり、
そのひらひらした様子を
神社の玉串やしめ縄についている四手に例えて
名が付けられました。

 
 
  
 
  
 
今回数カ所の群生場所を訪ねました。
そのうち10年くらいに訪ねた以前の大群生地は、残念ながら見事に埋め立てられ
その名も「こぶしの里」という住宅地に生まれ変わっていました。
もうそこには一本のシデコブシもありませんでした。
またさらに一カ所ではシデコブシの花枝を切っているおばあさんが居ました。
話を聞くとどうも生け花か何かに使うようです。
貴重な木を切るなんて…とちょっとびっくりして悲しくなりましたが
よく考えたら、このおばあさんにとってシデコブシは、昔からとても身近な存在で
当たり前に咲く木の花だったのかもしれません。
「絶滅危惧種だから」と特別扱いの視線を送っている私の方が
失礼なのかもしれない…とあとで少し思いました。
 
 ハナノキ
<ハナカエデ>

(カエデ科カエデ属)


こちらも岐阜県・愛知県・長野県の一部だけに自生する大変貴重な植物。
これは私が知っている中で一番大きく、そして一番赤く見事な花を咲かせるハナノキです。高さは二十メートル近くあるでしょうか。
下 の写真の右上に白く写っているのはタムシバです。
 
   
 
コウヤミズキ <ミヤマトサミズキ>
(マンサク科トサミズキ属)


早春を彩る庭木でおなじみ
トサミズキやヒュウガミズキの仲間で
主に中部地方や近畿地方に自生しています。
早春は黄色の花が多く見られますが
山の沢沿いにひときわ光り輝くような
透明感のある淡黄色の花を
たわわに咲かせています。
落葉低木ですが、
トサミズキやヒュウガミズキのイメージより
ずっと背が高い(ときには9mくらいにも)
樹形をしています。
 
 
 

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