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2003年8月18日、24日撮影(御嵩ほかにて)

秋を感じさせる花たちにも
たくさん出会いました。
去年の秋、母達が見つけたナンバンギセル。
私は見逃してしまったので
ちょっと早いかな?と思いつつも
今年こそ見逃すまい!と見に行きました。

 
えっ?!もう…
イグチが出ていました。
キノコ採りのシーズンもあと一息です。
今年は長雨だったせいかあちこちにょきにょき…


道の辺の尾花が下の思ひ草
今さらさらになにか思はむ
(万葉集 巻十 草に寄する 詠み人知らず)

とへかしな尾花がもとの思ひ草
しをるる野辺の露はいかにと
(新古今和歌集 巻第十五(恋歌五) 右衛門督通具)

どちらも尾花(ススキ)とセットで登場するところが
理にかなっていて、古の人の観察力に感服します。

ナンバンギセル(つぼみ)
(ハマウツボ科ナンバンギセル属)

会えて感激!
まだつぼみですが、尖った萼の先に
ほんのり花が見えています。
これがもうしばらくたつと、あの不思議な
煙管のような形の花になるんですね。
山野に生える草丈15〜20cmの寄生植物。
ススキやミョウガ、サトウキビによく寄生します。
普通は茎、花ともに赤系の色なのですが、
去年見た母の話によると、ここのナンバンギセルは白。
花の先にほんのり紅紫色が入るそうです。
万葉集など古の人々は「思い草」と呼び親しみ、
和歌にもよく読まれている花です。
 
ショック…!!
翌週、このナンバンギセルの花が
開いているのを楽しみに訪れてみると…
ご覧のように辺り一面、丸坊主に刈られていて
見る影もありませんでした…
ああ…なんということ…(悲)
 
秋を感じさせる花たち…
 
キキョウ
(キキョウ科キキョウ属)

夏から秋にかけて庭先で
よく育てられているキキョウも
野生のものに会うのは難しくなりました。
山道の日当たりの良い一角に一輪、咲いていました。
秋の七草は万葉集の山上憶良の歌から
広まったとされていますが、
その歌に出てくる「朝貌(あさがお)」は
キキョウだというのが定説になっています。
 
オトコエシ
(オミナエシ科オミナエシ属)

今年は夏涼しかったせいか
早くからあちこちで見られました。
日当たりの良い場所に群生し
白い花をたくさん咲かせています。
黄色い花で秋の七草のオミナエシ(女郎花)に対し
全体が強く丈夫そうなので男郎花だそうですが
この花だけ見ているととてもかわいらしい風情です。
 
ヒガンバナ<曼珠沙華>
(ヒガンバナ科ヒガンバナ属)

山道を走っていると母が
「なんか草むらに赤い花が咲いていた!」
今時期赤い花なんて。何かと見間違えたんじゃない?
とバックしてみると…
なんと秋の花の代名詞、ヒガンバナが
もう花を咲かせていました。
いつもきちんとお彼岸に咲くのにどうしたことか…
やっぱり夏涼しかったので間違えて早く咲いちゃったのかな。
晩秋から冬を越して春先まで
細長い線形の葉をたくさん出すヒガンバナ。
花の咲く頃はすっかり葉が枯れて
土からにょきっと出た茎に
印象的なまっ赤な花を咲かせます。
 

クズ
(マメ科イワカガミ属)

繁殖力が旺盛すぎて
山野を覆い尽くし、厄介者のクズですが
花の時期はこの艶やかさにうっとりします。
キキョウと並んで秋の七草の一つ。

万葉集にある山上憶良の「秋の野の花を読める二首」

秋の野に先たる花をおよび折り
かき数ふれば七種(ななぐさ)の花

萩の花 尾花 葛花 なでしこの花
女郎花また藤袴 朝貌(あさがお)の花


千年以上も前からずっと
葛の花も古の人々に親しまれてきたのですね。

 

ノハラアザミ
(キク科アザミ属)

秋のアザミの代表格、
ノハラアザミもちらほら咲き始めていました。
山道の道路脇、乾いたところでよく見かけます。
春に咲くノアザミと名前が混同しそうですが
ノハラアザミは秋のアザミです。
総苞は鐘
を上向きにしたような形で
総苞片は派規則正しく網目のように並んで先が反り返り、
ノアザミのように粘ったりしません。
花は茎の先に一つ、時には数個かたまって
上向きに咲きます。

 
ヌルデの花
(ウルシ科ウルシ属)

かぶれの木、として知られるウルシ一族の一種。
肌の弱い私は絶対に近寄らない木なのですが…
出会ったヌルデはちょうど花盛り。
房状の黄白い花をつけ
たくさんの虫が集まっていたので
意を決して近づいて一枚。
葉っぱは見ているだけでカユくなりそうですが
花はなかなかかわいいですね。
ヤマウルシなどウルシ属のほとんどは
初夏に花を咲かせますが、
本種は8月〜9月に花を咲かせます。


タマアジサイも終盤戦です。
これで終わり
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