*** 母庭生まれのセミ ***
 
   
 
2003年8月4日撮影
 
   
 
   

PM6:00 夕日を浴びて

土からでたこの子は、敢えて
滑りやすいサルスベリを力強く登ります。

 PM7:00 落ち着き先を見つける

どこまで登るのか…途中枯れてしまった
低い枝にたどり着いた彼(彼女?)は
引き戻してもっと高い枝を目指して、落ち着き先を見つけました。
   
 
   
 古い体を脱ぎ捨てて

ミツバツツジを選んで早々と羽化を開始したこの子。
…残念なことに、朝になってもこのままだった…
7年間の地中生活の果て、太陽を見ることなく。
この期に及んでもなお、自然は厳しい。
 PM8:30 新しい姿に!

木に登るのは面倒だったのか、
低めのヤブミョウガの葉の裏で羽化を開始したこの子。
乳白色の体とエメラルドグリーンの羽がなんて神秘的…!
   
 
   
PM9:30 

この時間、懐中電灯片手に巡回すると…
庭のあちこちで白いかたまりがぶらぶらさがっている!
羽がぴんと伸びて あとは乾くのを待つ。
写真の現像のように、乳白色の羽の向こうに
うっすら茶色いアブラゼミらしい模様が浮かぶ。
 
サルスベリを選んだあの子もちゃんと羽化に成功。
このほかにハコネウツギで2匹、
ハクモクレンで3匹、この状態でぶら下がっていた!

羽化に成功しても、まだ危険は待っている。
朝日が昇る前に飛べるようにならなければ…
飛び立った瞬間に鳥に狙われるセミも少なくないのだ。
   
   

 生命の神秘と美しさを目の当たりにしながら
 感慨にふけった夜でした。


(蚊に刺されて大変だったのは言うまでもありません〜)


この庭とこのセミたちが
ずっとずっとここにありますように…

 
   
終わり
   



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