山の花筺 (1) |
タ
マ ア ジ サ イ |
(ユキノシタ科アジサイ属) |
この花も言いようのないぐらい好きだ。
|
わずか2・5センチほどのかたい緑灰白色の堅い塊が、 12〜3センチもの、やわ らかな薄紫のアジサイに 姿を変えてゆくのが感動的である。 ふわふわとした両性花に、 ところどころ欠けたように疎らな装飾花を付けて、 堅いベルベットの しゃっきとした感じの蕾とは趣の違う、 可憐な印象をあたえる。 | ||
涼しい所では、日なたでも 頑丈に見える位の大株になって、 普通の額アジサイと見間違うように咲いているが、 当地のように地温が上がる所では、 冷涼な沢とか、割に急な斜面で 冷たい水が浸み出るような所に生えていて、 ほとんどが日陰にある。 |
たいていは大株になっていて、 一本に6枚から8枚ほど 大きな葉を付けた枝の先端に、 一つづつ蕾を付ける。 数十個の蕾が 一斉に斜面に垂れ下がり、 薄紫色がほころびかかると、 今、この時、このままを、 永遠に取っておきたいと思う。 2003.8 母書く |
このサイトに掲載されているすべての写真及び文章等の無断使用・複製を禁止します。
copyright ©2002-2004. [Mother's
Garden] All rights reserved.